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ドローンの種類、その魅力とは
ホームページに空撮動画が登場
インターネットが普及し、回線の高速化が加速度を増して進化する中で、ホームページに使用される画像サイズもそれに伴い大きくなり、また、ホームページで動画が使用されるようになった。
インターネット黎明期からWEBに携わっていた方は、いかにホームページを軽くするかが勝負だったかと思うが、これだけ高速化が確立してしまえば、一世代前に必死になって行っていた「画像の軽量化」は昔ほど意識しなくても良くなったのではないだろうか。(とは言ってもサイトの軽量化は永遠の課題であり、訪問者の離脱を防止する上では常に付きまとう問題ではある。)
さて、例えば自社ホームページを作成した際、社内の雰囲気を訪問者へ伝えるため、画像などを掲載するケースがあると思うが、社外、つまり外観をドローン空撮した動画を掲載すると、社内と違った雰囲気を伝えることができ、その編集次第によっては社内と一風違った空気感を訪問者に伝えることができるようになる。
また昔の話にはなるが、そんなオシャレなことを実現しようと思ったら隣のビルから自社を撮影するか、ラジコンヘリにカメラを積んで撮影するしかなかった。当時、この空中撮影ができる「ドローン」の登場は夢のガジェットであった。
ドローンの活用事例
そんなドローンは様々なシーンで活躍する。
単純にWEBなどで配信する目的での空撮、そして災害調査、警備や探索するに至り、その有効性はカメラを搭載した撮影だけに留まらず、センサーを搭載し、気圧やガスの濃度の情報を収集し、ついにはモノを運ぶところまで進化を遂げた。
ドローンの種類
そんなドローンにはどういった種類があるのだろうか。
トイドローン
「トイ」と言われるだけあり、おもちゃ感覚で操作ができるドローンである。200g以下のものがそう呼ばれ、お手軽にドローンに触れることができる。一般的なドローンよりも低価格で購入が可能であるものの、カメラを搭載しているタイプもある。
後述するが、免許や飛行申請が不要のため、気軽に楽しめるのが特徴。
空撮ドローン
200gを超え、高性能カメラなどを搭載したモデルがこれに当たる。ドローンと聞いて、一番イメージされやすいのがこのタイプであろう。
通信距離が長く、広大な景色を撮影する際に活躍するドローンである。
産業用ドローン
農薬を上空から散布する際に使われるのがこのドローン。また、人が侵入できないような場所の撮影や、上空からの点検などにも使われる。
自動追尾ドローン
「自動追尾」の名のごとく、被写体を追い掛けながら撮影するのがこのタイプ。例えば自転車に乗った被写体を追い掛けながら撮影するタイプでは、その映像はとても臨場感に溢れている。
ドローンの規制
2022年6月20日より無人航空機の登録が義務化された。
以下、国土交通省のホームページから抜粋
「2022年6月20日以降は登録されていない100g以上の無人航空機を飛行させることはできません。確実な登録をお願いいたします。」
その登録の背景として
「近年、無人航空機(ドローン・ラジコン機など)の利活用が急増している一方、事故や、無許可で飛行させる事案が頻発しています。
このような状況を踏まえ、2022年6月20日に登録制度が施行されました。
2022年6月20日以降、無人航空機の登録が義務化され、登録されていない無人航空機を飛行させることはできなくなります。」
対象は100g以上の無人航空機(ドローンやラジコン機など)。
つまり、先ほど紹介したトイドローンも100g以上のもので、屋外を飛行させたいなら機体の事前登録が必要、ということになる。しかも登録には手数料が必要である。
※100g未満であっても飛行等の許可が必要になるケースもあるため、事前に該当する法令等を確認することが必要。
詳しくはリンク先(国土交通省)を参照のこと。
おわりに
上空を飛行する物体に対して、我々人間は為すすべもない。電線からゴミを狙っているカラスに対し、ゴミネットを掛けてゴミを荒らされないように対策するのとは話が違う。おもちゃ感覚で買われたドローンが自宅の上空をお気軽に飛行されるのは決して気持ちが良いものではない。
ドローンで空撮した映像はすごく魅力的だ。だが、そこに映らない、人への配慮のなさ、危険行為があってはならない。
人は空を自力で飛ぶことができない。
自力で見られない世界をドローンに担わせることによって、今まで見られなかった世界観を味わうことができるドローンは、人に新たな可能性を示した。
その魅力を最大限有効活用し、普段とは違った角度で日常を俯瞰したとき、新たな気付きがあるかも知れない。